「白のスニーカーは、無難だから大丈夫だよね!」
と思って、安直に選んでいませんか?
たとえば、よく定番としてあげられるアディダスのスタンスミスなど。

確かに、こういったスニーカーは、履きこなせればおしゃれに見えます。
でも、白のスニーカーは
- カジュアルすぎて合わせづらい
- 汚れやすいので、不潔な印象を与えかねない
- アンバランスになりやすく、不自然さを感じさせやすい
といったことがあるので、おしゃれ初心者の方にはオススメできません。
そのオススメできない理由を詳しくみていきます。
白のスニーカーをオススメしない3つの理由
理由1︰カジュアルすぎて合わせづらい
ひとつ目の理由は、“白のスニーカーはカジュアルすぎる”という点。
まずは、”白という色を靴に持ってくるとどう感じるか?”です。
オフィスなどのフォーマルな場所で白い靴を履いている人っていませんよね。
スーツに合わせる革靴なら、黒が一般的。
なので、黒やそれに近い色の靴は、ドレスチックでキレイめな印象を受けるのです。
逆に、黒と正反対の色である白の靴って、どうしてもカジュアルに見られてしまいがち。
また、そもそもスニーカーはカジュアルなアイテム。
ですので、白のスニーカーはかなりカジュアルなアイテムと言えます。
さらに、白のスニーカーは、学生の定番アイテム。
どうしても「子どもっぽい、中学生みたい」と感じさせてしまうことも。
ズボンやシャツ、ジャケットなどで工夫しても、白のスニーカーのカジュアルさがぬぐいきれず…といったことになりがち。
白のスニーカーは、カジュアルとドレスのバランスが上手く取れるようになった”ファッション上級者”向けのアイテムではないでしょうか。
理由2︰汚れやすいので、不潔な印象を与えかねない
ふたつ目の理由は“汚れやすいので、不潔と思われかねない”ということ。
”ファッションには、清潔感がいちばん大切”なんて言葉もよく聞きます。
特に、靴の汚れを強調して言われることもよくあります。
靴は、小物の中でも重要度はピカイチ。想像以上に靴がコーディネートの印象を左右します。服がキマっていても、靴がだめだとあまりオシャレに見えません。
(中略)
重要なのが「キレイさ=清潔さ」です。安価な靴でも、キレイなだけで不思議なほどきちんとした人に見えます。引用:脱オタクファッションバイブル(p.80)
コーディネートの良し悪しを左右する靴。
汚れがあれば、台無しになってしまいます。
でも、白は汚れやすい色。ちょっとした泥汚れや黄ばみ、シミなどでも目立ってしまいます。
しかも、靴はいちばん汚れるアイテム。
“清潔さ”という点から見ると、いちばん汚れが目立つ白を、いちばん汚れやすい靴に持ってくるべき理由はありません。
防水スプレーなどを使うことで、汚れをある程度は防止することもできます。

でも、いくら対策したところで、汚れるときは汚れます。
こびりついた汚れはなかなか落ちません。手入れも大変です。
きれいな状態を保つためには、こまめなメンテナンスが必要になってきます。
それも、他の色よりも汚れをしっかりと落とさないとダメなので、念入りな手入れが。
このように、白の靴は、かなり手間がかかるアイテムなのです。
理由3︰アンバランスになりやすく、不自然さを感じさせやすい
最後の理由は、“下に白を持ってくると、アンバランスになる”ということです。
ファッションの本などでよく言われているのが、“下は重く、上に軽く”ということ。
色についても当てはまります。
人は「重い物ほど下に」「軽いものほど上に」という感覚に慣れています。これは色も同じで、暗い色ほど重く、明るい色ほど軽く感じる性質があります。
(中略)
コーディネートも同じで、「重いものは下に、軽いものは上に」が自然なのです。引用:「最速でおしゃれに見せる方法」(p.129)
つまり、白のスニーカーを履くと、”軽いものが下に”となってしまい、自然な感覚に反してしまいます。だから、不自然に感じてしまい、”なんか靴だけ浮いてる…”といったことにもなりがちです。
また、ズボンに濃いめの色が使われていることが多いのも、白のスニーカーが浮いて見えてしまう理由のひとつです。
そういった濃いめの色は、たいていが収縮色。物を実際の大きさよりも小さく見せる色です。
一方で、白は膨張色。文字通り、物を大きく見せてしまいます。
つまり、ズボンと靴で明暗がはっきりと分かれてしまうと、”脚は細いけど、靴だけが大きい”といったアンバランスを引き起こしかねません。
スニーカーは黒・グレー・ネイビーを選ぶべし!
「どうしてもスニーカーを履きたい!でも、白がダメならどの色ならいいんだ?」と、お思いの方もおられると思います。
オススメなのは、黒やグレー・ネイビーといった濃いめの色。
これらの色なら、汚れはそれほど目立ちません。
カジュアルになりすぎることもなく、”下は重く”の原則も守られてるので、コーディネートもしやすい。
まずは、黒やグレー、ネイビーのシンプルなスニーカーからはじめてみませんか?
ちなみに、誤解しないように述べておきますが、一部でも白い素材を使っているスニーカーがダメというわけではありません。
“ソール(底)の部分は白いけど、アッパー(底以外)はグレーのスニーカー”などは、全然アリです。
ソールの手入れを念入りにする必要はありますが、アッパー部分ほど汚れは目立たないので、そこまで神経質になる必要もありません。
白のスニーカーをおしゃれに履くのは、意外と難しい
白のスニーカーは、定番アイテムとして扱われていることもたくさんあります。
だからといって、「白のスニーカーを選べばいいのか!」と早とちりしてはいけません。
白のスニーカーは
- カジュアルすぎて合わせづらい
- 汚れやすいので、不潔な印象を与えかねない
- アンバランスになりやすく、不自然さを感じさせやすい
といったことがあります。
ですので、いままでおしゃれに興味がなかった人は、白のスニーカーを避けて、黒・グレー・ネイビーといった色のスニーカーから履いてみることをオススメします。
高いスニーカーでなくて構いません。
無印良品なら、シンプルなスニーカーが安い値段で販売されていますので、一度ご覧になってみるのもいいかもしれません。

白のスニーカーをおしゃれに履きこなすのは、なかなか難しいのです。