ちょっとしたことで人生は変わってくる

にいろくお
今度、飲みに行きましょうよ!

会社のある先輩に声をかけた。

その先輩とは、歳が1回りほど離れている。会社の同じフロアにいるが、仕事上ではあまり関わりがなく、それほど話をした記憶もなかった。

自分がそんなふうに声をかけたのは、なぜなのか。いま思い返しても分からない。

先輩
じゃあ、今日行くか!
にいろくお
(えっ、今日?)
にいろくお
わ、わかりました。

いま思うと、こうやって声をかけたことが、私の人生におけるひとつのターニングポイントになったと思います。

考え方と共に外見を変えるきっかけになったから。

ひょっとしたら見逃しているだけで、誰の目の前にもチャンスは転がっているかもしれない。

 いまの姿からは想像もつかない、先輩の学生時代

「どんな事を話せばいいんだ?」

居酒屋に行く時間まで、そのことしか考えられなかった。

普段、年上の人と飲みに行くことすらほとんどないのに、ましてや二人で。

だが、心配とは裏腹に、居酒屋での話は盛り上がった。心配していた事さえ忘れていたほどだった。

話をしているうちに「なんか、自分に少し似てるかも」と感じた。

学生時代の話で盛り上がっていたとき、流れで学生時代の写真を見せてもらった。

そこに写っていた姿は、現在の姿からは想像できないものだった。

あまり服にも気を配らず、髪もボサボサ。きちっとした現在の姿とは似ても似つかぬ姿に、どこか親近感を覚えた。

まずは、見た目で判断されている

酒の勢いもあり、聞いてみることにした。

にいろくお
なんで変わろうと思ったんですか?
先輩
まず、外見を変えなあかんと思ったからや!
にいろくお
外見?
先輩
まず、外見で”あり”か”なし”か判断される。中身はその後や。だから外見だけでもしっかりしとかなあかん。

その言葉に衝撃を受けた。

私はいままで、「外見はどうであれ、中身を見てくれよ!」と思って生きてきた。

しかし、外見がきっちりしてなければ中身を見てもらえない。そのことに気がついていなかったのだ。

 お金をかけてでも、プロに任せる

先輩は既婚者です。そこでアドバイスをもらおうと思った。

にいろくお
どうやったら、彼女できますかね?
先輩
まず美容院に行け。髪型がダメなら、たとえ他が良くても一気に台無しになる。

当時、私はバリカンを使って自分で髪を切っていた。毎月5000円かかるなんて、「贅沢だ!」とすら思っていた。

にいろくお
美容院!?でも高いじゃないですか。
先輩
自分でできるレベルなんてたかがしれとる。プロに任せるんや!

先輩と話をしていくうちに、「まずは一つずつやっていこう」と思えるようになった。

だって先輩もこんなに変わったんだから。

ほんのちょっとの事で人生は変わっていく?

その後から、先輩にたびたび誘われるようになった。

先輩
今度、○○ちゃん来るけど一緒に飲みに来る?
にいろくお
もちろん行きます。ていうか、来るな!って言われても行きますよ〜!

これまで、他人と関係を築くことをあまりしてこなかったので、初対面の人と飲みに行くなんて考えられなかった。

会話が苦手で、初対面の人と喋っているとうまくいかないことも多い。けれど、「次、同じ場面があれば、こうしたらうまくいくのでは?」と考えられるようにもなった。言い換えれば、失敗をポジティブに捉えられるようになった。それと共に、今回の経験から「積極的に行動するべきだ」とも思った。

ふと、「もし、あの時声をかけていなかったら…」と思うことがある。「先輩と飲みに行ってなかったら、わたしは今まで通り、他人と関わることを避け続けているのだろうか」と。

家にいても、考え方が変わる出来事や新しい発見なんてめったにない。自分の知らなかった世界に飛び込んでこそ学びがある。

何事でも、人生の転換点になることは、ひょっとすると些細なことなのかもしれません。