“付き合おう”って言われたとき、彼女は何を思っていたのだろう

クリスマス。知り合いの女性をデートに誘った。

その女性とは、それまでに数回ほど、二人で遊びに行っていた仲。

にいろくお
クリスマス、イルミネーションを見に行かへん?
女性
ホントに私でいいの?誰かと間違ってない?笑
にいろくお
合ってるよ!笑

そんなやりとりをしつつ、OKをもらった。

 

私は密かに、誘う前から決めていた。

にいろくお
クリスマスにデートしてもらえるなら、告白するしかない!

その決意をかため、臨んだクリスマスデート。

イエスでもノーでもない答え

クリスマスデートは順調で進んでいった。

クリスマスということもあり、さらにイルミネーションの雰囲気でどこかいい感じになっていった。

周りもカップルだらけ。

にいろくお
この雰囲気なら、流れにのって告白できる!

そう思ったものの、肝心の”付き合おう”という言葉がなかなか出てこなかった。

 

そうこうしていると、ひととおりイルミネーションを見終わった。

そして、”そろそろ帰ろうか”っていう流れになっていた。

 

帰り道、今日のイルミネーションの感想など、なんでもない会話で盛り上がる。

にいろくお
イルミネーション、すごい迫力やったな!
女性
めっちゃ豪華できれいやったね!

そんな会話をしながら、駅へと向かう。

 

にいろくお
このまま行くと、駅に着いてしまう…。何もなく終わってしまう…。

そう思ったとき、彼女の手をとっさに握った。

女性
急にどうしたん?

彼女の言葉もいっさい気にせずに

にいろくお
好きや!付き合おう!

と思いを伝えた。

“今日こそ告げよう”と思っていたその言葉がやっと出てきた。

 

急な出来事だったからなのか、彼女は驚いたような表情をしていた。

2〜3秒の沈黙の後、彼女はゆっくりと答えた。

女性
私のどこが好きなん?

予想外の返事だった。

 “好き”に理由なんてあるの?

にいろくお
言葉にしづらいけど…

そういって、頭をフル回転させて考えたけど、答えが出てこない。

その後に出てきた言葉は、どこかぎこちなかった。

にいろくお
一緒にいると、すごい落ち着く。なんか相性がいいって言うか…。

その言葉は嘘ではない。

でも、内心では

にいろくお
どこが好きって言われても…。“好きだから好き”としか言いようがない…。

って考えてた。

正直に言うと、

  • “落ち着くから好き”っていうよりも、”好きだから落ち着く”っていうのが正しい気がする。
  • “相性がいいから好き”なんじゃなくて、”好きだから相性がいい”と感じているような気がする。

だから、口から出たそれらの言葉は、どれも後からつけたような理由に感じた。

 

クリスマスのその日、彼女から”告白の返事”は返ってこなかった。

にいろくお
いわゆる”保留”ってやつか…。理由がすぐに出てこなかったから疑ってるんかな?

駅までの道のりが長く感じた。

 

にいろくお
とりあえず、また遊びに行こう。気が向いたら、今日の返事ちょうだい。

そう言って、彼女を見送った。

 ひょっとして彼女は…

にいろくお
なんで、彼女は”どこが好き?”って返事をしたのだろう?

そんな疑問を頭の片隅に置きつつ、その後もデートを重ねた。

 

彼女とのデートを重ねていくうちに、わかったことがひとつあった。

それは、“彼女は褒められても、頑なに否定する”ということ。

 

にいろくお
今日は、いつもと雰囲気違うね!かわいい!

なんて言うと

女性
そんなことないよ。私なんて、下の方やし…。

って返ってくる。

 

彼女から手作りのお菓子をもらったときも。

にいろくお
本当に手作り?お店で出してるものよりおいしいよ!

って言うと

女性
あれぐらい誰だって簡単に作れるよ。そんなに大したものじゃないし…。

みたいな返事。

 

最初はただ謙遜して言っているのだと思っていた。

けど、デートを重ねるにつれて、どうも違うように思えた。

にいろくお
ひょっとして、彼女は、自分に自信を持てないんじゃないのか?

ふと、そう感じるようになった。

 

にいろくお
クリスマスのあの日も、”自分は告白されるはずがない”って思ったのかな?

それなら、告白したとき、彼女が驚いたのも保留にしたのも納得できる。

“どこが好き?”って聞き返したのも、わかる気がする。

自分に自信がないので、急な告白を信じることができなかったのかもしれない。

 

にいろくお
どうしたら、彼女は自信を持てるようになるのかな?
にいろくお
私にできることって何かあるのかな?

いくら考えても、出てくるのは”うわっつらの解決策”ばかりだった。

 

解決策はきっと、彼女自身が見つけるしかない。

私にできることは、いつまでも彼女のそばにいることぐらい。

 

クリスマスから数ヶ月経ったある日のこと。

彼女
私も好き…。

彼女がそう言ってくれたのだから。

勇気をもって、告白を受け入れてくれたのだから。

彼女を不安にさせないように。自信を持ってもらえるように。

きっとここからが、本当のスタート。