おしゃれに興味を持ちはじめたとき、1番最初に買うべきものは、”ズボン”。
特に、ズボンには、濃いめの黒・紺(ネイビー)・グレーを持ってくるべき。
ここでは、その理由と、選ぶ際の注意点を紹介しています。
理由としては
- スーツに使われる色なので、きれいめファッションにしやすい
- 下に濃い色を持ってくると、自然に見える
- 黒・グレー・紺(ネイビー)は収縮色だから細く見える
注意点は
- テーパードのズボンを選んで、スラッとスタイルよく見せる
- 余計な装飾がないシンプルなズボンを選ぶ
- 裾はノークッションでシワができないようにする
- ショートパンツには手を出さない
を挙げています。
また、それらの条件に適したズボンをいくつか紹介しています。
さらに、ズボンに必須のベルトを最後にリストアップしていますので参考にしてみてください。
濃いめの黒・グレー・紺(ネイビー)のズボンを履くべき理由
理由1:スーツに使われる色なので、きれいめファッションにしやすい
お店でズボンを探していると、チェック柄が入ったものや派手な色のものを見かけます。
でも、いままでおしゃれに興味がなかった人は、そのようなものに手を出すべきではありません。
理由は、子どもっぽくなるから。
子どもの頃、どんな色が好きでしたか?
- 赤
- 青
- 緑
など派手な色が好きだったという人が多いと思います。
今度は、ビジネスマンを想像してください。
スーツで着るズボンには
- 黒
- グレー
- 紺(ネイビー)
が大半をしめます。
また、柄なんかほとんど入っていませんよね。入っていたとしても、細いストライプぐらい。
つまり
- 子どもが好きな色の服を着ている→子どもっぽい
- スーツに使われる色の服を着ている→大人っぽい
という印象を与えてしまうのです。
なので、黒・グレー・紺(ネイビー)のズボンはきれいめの印象を与え、おしゃれに見えやすくなるということなのです。
理由2:下に濃い色を持ってくると、自然に見える
服を選んでいて思うのは、”下に履くズボンは、上に着る服より暗いほうがおしゃれに見える”ということ。
それに気づかせてくれたきっかけは、最速でおしゃれに見せる方法という1冊の本。
人は「重い物ほど下に」「軽いものほど上に」という感覚に慣れています。これは色も同じで、暗い色ほど重く、明るい色ほど軽く感じる性質があります。
(中略)
コーディネートも同じで、「重いものは下に、軽いものは上に」が自然なのです。引用:「最速でおしゃれに見せる方法」(p.129)
つまり、ズボンや靴などの下のアイテムは暗くし、シャツやコートなどの上にくるアイテムは明るくするのが自然でおしゃれだということなのです。
濃いめの黒・グレー・紺(ネイビー)のズボンなら「重いものは下に、軽いものは上に」が簡単に実現できるのです。
また、この理由は、白シャツをオススメする理由のひとつでもあります。白シャツを勧める他の理由などは、「おしゃれ初心者こそ”白シャツ”を!オススメな理由と着こなしの注意点」をご覧ください。
まずは、濃いめのズボンで、「重いものは下に、軽いものは上に」の自然さを味わってみてください。
理由3:黒・グレー・紺(ネイビー)は収縮色だから細く見える
膨張色(進出色)や収縮色(後退色)って言葉を一度は聞いたことがあると思います。
簡単に言うと
- 膨張色…大きく見える色
- 収縮色…小さく見える色
といった感じ。
具体的には
- 膨張色…明るい色や暖色系の色(白・ライトグレー・赤・オレンジ・黄色)
- 収縮色…暗い色や寒色系の色(黒・ダークグレー・青・紺・緑)
など。
こうして見ると、黒・濃いめのグレー・紺(ネイビー)はすべて収縮色。
だから、これらの色のズボンなら、脚が細くスラッとして見えるのです。
「でも、白のズボンをおしゃれに履いてる人って、かっこいいじゃないですか?」って疑問をお持ちの方はいませんか?
確かに、うまく白のズボンを履きこなせればおしゃれです。
でも、白のズボンをおしゃれに着こなすのは難しい。少しでも間違えると途端にダサくなる。
なぜなら、白は膨張色。実際より下半身が太く見えてしまうから。
そのため、太く見えないように、自分に合ったシルエットをしっかりと見極める必要がある。
つまり、下半身が太い人は、白のズボンはなかなか似合いません。
白のズボンが似合うのは、下半身が細くてスタイルのいい人だけなのです。
黒・グレー・紺のズボンを着こなすための注意点
注意点1:テーパードのズボンを選んで、スラッとスタイルよく見せる
ひとつ目の注意点は、”テーパードのズボンを選ぶ”ということ。
”テーパード”とは、足先にいくにつれて細くなっている形状のこと。
では、なぜテーパードがいいのか?
その答えは、上にも出てきた最速でおしゃれに見せる方法にありました。
ウエストまわりが太くても、腿まわりが太くても、裾さえ細ければ「細み」や「すっきり」とした印象になります。
引用:「最速でおしゃれに見せる方法」(p.111)
まさに、テーパードの”先端にかけて細くなっていく形状”が、この条件にピッタリと当てはまるのです。
- 「ふとももが太いから、細みのズボンはキツイな…」
- 「スキニーパンツは、ちょっと抵抗が…」
なんて方は、テーパードのズボンを探してみて!
注意点2:余計な装飾がないシンプルなズボンを選ぶ
ふたつ目の注意点は、”シンプルなデザインのものを選ぶ”ということ。
よくあるけど、ダメなズボンの装飾としては
- ポケットが多い
- 裾を折り返したらチェック柄
などが挙げられます。
こういった装飾が施されていると、どうしてもカジュアルすぎて、子供っぽく見えてしまいます。
逆に、シンプルなデザインだからこそ、”きれいめ”でおしゃれに見える。
おしゃれに見られたいなら、シンプルイズベスト。
注意点3:裾はノークッションでシワができないようにする
ズボンにシワができていたら、脚が短く、だらしなく見えてしまいます。
いくら細みでテーパードのズボンを選んだとしても、台無しです。
なので、裾直しをするときは、最新の注意を払いましょう。
そのときに意識したいのが”ノークッション”。
ノークッションとは、まっすぐ立ったときに、ズボンの裾が靴に触れていない状態のこと。
目安としては、足の甲にズボンの裾が当たらないぐらいの長さ。または、ちょうどくるぶしのあたりにくる長さ。
初めは「短くないか?これ?」と思うかもしれません。でも、シワを作ってだらしなく見えてしまうと致命的なのです。
裾直しは慎重に行いましょう!
注意点4:ショートパンツには手を出さない
夏場になったら、ショートパンツ(短パン)を履きたくなりますよね。
でも、ショートパンツはオススメしません。
理由は2つ。
- カジュアルになりすぎて、子供っぽく見える
- すね毛が見えるのを”キモい”・”不快”と思う人がいる
ショートパンツはどうしてもカジュアルになりすぎてしまいます。
つまり、ショートパンツの色や素材、また上に着るシャツや靴をうまくチョイスしないと、子供っぽく見えてしまうことに…
そうすると、おしゃれなきれいめファッションから遠ざかってしまいがち。
ファッションに慣れていないうちは、ショートパンツは難しいアイテムなのです。
また、男性が履くショートパンツを嫌いな女性が一定数以上いるのも事実。
「すね毛見えてるのがキモい、不快、暑苦しい」
そう思われるリスクがあるのに、ショートパンツを履く気にはなれません。
夏場はアンクル丈(くるぶしが出る丈の長さ)のズボンで、なんとか暑さをしのぎましょう!
(後でも紹介していますが、ドライEXウルトラストレッチアンクルパンツは夏にピッタリのズボンです)
おすすめの濃いめの黒・グレー・紺のズボン
スキニーフィットテーパードジーンズ(ユニクロ)

オススメする色は”黒”。
黒をオススメする理由は、どんな服にでも合わせやすいから。
”ベージュ”や”オリーブ”を履いてしまうと、どうしても子供っぽく見えたり、逆に親父くさく見えたり。
「迷ったら、これの”黒”を買え!」と言えるほどの商品。
いままでおしゃれに興味がなかった人にこそ、手に取ってもらいたい。
(黒スキニージーンズを選ぶ際の詳しい注意点などは、おしゃれへの第一歩は黒スキニーデニム!オススメな理由と注意点を参考にしてみてください!)

スリムフィットジーンズ(ユニクロ)
ブルーでも、薄い色と濃い色の2色あるけど、オススメは”濃い方のブルー”
”薄い方のブルー”だと、どうしても女性っぽくなったり、ダサくなったりしやすい。
最初は、”濃いめ”がいい。
ドライEXウルトラストレッチアンクルパンツ(ユニクロ)
「でも、夏に黒やネイビーを着ていると、なんか暑苦しい…」
そんな悩みを解消してくれるのが、このズボン。
夏に履くなら、”グレー”一択。
見た目はスラックスに近いので、カジュアルに見えません。
アンクル丈(くるぶしが出る丈の長さ)なので、夏でも快適。
ドライ素材なので、ムレにくくなっているのもいい。
夏以外に履くなら、”黒”や”ネイビー”もオススメ。
おしゃれはズボンから始めよう
おしゃれになろうと思ったら、ズボンや靴などの”ボトムス”から買うべきです。
印象を整えるのはボトムスの役割です。
(中略)
キレイなシルエットのパンツにシンプルな黒靴を履いていれば、ゆるいTシャツを着ても、野暮ったいパーカーを着ても意外とサマになるものです。
引用:「最速でおしゃれに見せる方法」(p.43,44)
まずは、ここで紹介した黒・グレー・紺(ネイビー)のズボンから始めてみませんか?