「初恋限定。」っていうマンガ、知っていますか?
意外と知らないっていう人、多いんじゃないでしょうか。
私自信、友達に「知ってる?」って聞いたことがあるんですが、マンガ好きの友達以外からは、「知らない」って返事が。
でも、「いちご100%って知ってる?」って聞くと、「ああ、ジャンプでやってたやつ?」って。
なんなんだ?この差は?同じ作者の作品なのに!
だから、私は皆さんに伝えたい。

「初恋限定。」もおもしろいから読んでみてくださいよ!
「初恋限定。」のあらすじ
オムニバス形式で進むそれぞれの恋愛模様
この「初恋限定。」には、特定の主人公がいない。
その代わり、特徴的なキャラクターが数多く登場する。
たとえば
- クールビューティな女子高生
- 容姿も考え方も大人びた中学生
- 恋愛に夢見る中学生
- スポーツマン万能でスキの見せない中学生
などなど。
そういった特徴的なキャラクターが、それぞれの恋愛模様を展開していく。
そのどれもが、異なった面白さを持った”恋”。
また、オムニバス形式で話が進んでいくので、一話一話の内容が濃くて。
どの話にもグイグイと引き込まれていきます。
「初恋限定。」の見どころ・特徴
”綿密に描かれた心理描写”
「初恋限定。」の特徴は、なんといっても”綿密に描かれた心理描写”。
恋をして、それぞれ悩みや葛藤に直面し、自分なりの答えを出そうとする様子が丁寧に描かれている。
女性作家の河下水希さんだからこそできた”繊細な気持ちの揺れ”の描写。
それがなんともリアルで。
そういった恋愛に向き合う姿がありありと描かれていたので、読んでいて好感が持てる作品でした。
いまの週刊誌に連載されているような、”男の欲望を形にしたマンガ”に飽き飽きしている人に、おすすめの作品です。
「初恋限定。」で印象的だった言葉・名言
それなら好きな理由なんていらないじゃん
”好きだけど、好きな理由が見当たらない”と悩む女子高生に対して、知り合いの女子中学生が言い放った一言が、とても印象に残っている。
好きならそれだけでいーんじゃないの!?
(中略)
好きだからドキドキするんだと思う!
それなら好きな理由なんていらないじゃん引用:「初恋限定。」 コミックス3巻(p.35,36)
この場面を読んでいて、28歳にして初めて彼女が出来たときのことを思い出した。
彼女に告白したとき、返ってきた第一声が「なんでわたしのこと、好きなの?」だった。
そのときは、「好きに理由なんているのかな?」なんて思っていた。
けど、改めて考えてみると、ドキドキしていたのかな?
それは、本当に”恋”だったのかな?…なんて。
けど それでも一歩ずつ
”自分は何も持っていない…”
そう悩んでいた男子中学生が、”自分が生まれ変わるためへの旅”に。
その旅の最後に、想いを寄せている相手から言われたのが、次の言葉。
けど それでも一歩ずつ成長していきたいって思ってる…
だから
お互い頑張ろうね引用:「初恋限定。」 コミックス4巻(p.73)
”欠点を持っているのは、キミだけじゃないよ。変わりたいのは、私も同じ。だから、一緒に頑張ろうね”
そんな優しい気持ちがあふれるこの言葉。
初めて読んだときには、泣きそうになった。

ひょっとして、自分には、何もないんじゃないか?空っぽでスカスカなんじゃないか?
なんて思う時が、いまでもある。
そんなとき、この場面を読み直して、励まされている自分がいる。
「今のままじゃダメだ!ひとつずつやっていこう!」
そんな気持ちにさせてくれるこの言葉が好き。
なんで、この作品が打ち切りなんだよー!
個人的には、同じ作者の作品である「いちご100%」より、おもしろく感じた。
なのに、なんで打ち切ったー?
「いちご100%」は全19巻なのに、この「初恋限定。」は全4巻。
もうちょっと連載してくれても良かったんじゃないの?
2巻の中盤ぐらいから本格的に面白くなってきて、そのままの面白さを保ちつつ、最後まで突っ走ったこの作品。
ラブコメは、長期連載になればなるほど、引き伸ばしやマンネリ化がひどくなってくるものが多くなってきます。(個人的には、”ラブコメは10巻程度まで”と思っています。)
とはいえ、4巻は短すぎでしょう!
まあ、巻数が少ない分、気軽に読めると思えば…。
…やっぱり納得いかん!!なんで打ち切りなんだよー!!!
(いまからでも続編作ってくれませんかね…。恋愛させてもらえなかった夕ちゃんが可愛そうだよ…。)